AAVベクターとレンチウイルスベクター 上流工程・精製工程の違い

2026年08月26日

23日の日曜日の明け方というか夜中というか、東京に大きな地震があり、飛び起きました。皆様は大丈夫でしたか。

熊本地震、千葉豪雨、そして今回の地震。世界の災害の2割は日本で起きると言われているので仕方ないと言えばそれまでですが、ここまで続くと怖いですね。

 

1回の投稿の4回目になります。

AAVベクターとレンチウイルスベクターの違いは第3回でお知らせしました。今回はもう少し具体的に製造工程に落とし込んだ場合のお話をさせて頂きます。

 

AAVベクターとレンチウイルスベクターは、一般的に複数のプラスミドを産生細胞へ導入して製造します。しかしその後の回収・精製工程には大きな違いがあります。

AAVベクター

AAVベクターは細胞内にも多く存在するため、細胞破砕や核酸分解を行い、細胞由来のDNAやタンパク質などの不純物を除去しながら精製します。また、目的遺伝子を含まない空カプシドをどこまで低減できるかも、重要な工程課題です。

レンチウイルスベクター

一方、レンチウイルスベクターは主に培養上清から回収します。AAVと比較して物理的に不安定で、温度、せん断、処理時間の影響を受けやすいため、感染活性を維持しながら迅速に清澄化・濃縮・精製する必要があります。

 

このように、同じウイルスベクター製造であっても、回収対象、安定性、不純物の種類が異なるため、適切な精製工程も異なります。

研究段階で得られた力価だけでなく、将来のスケールアップやGMP製造を見据えて、上流工程と精製工程を一体的に設計することが重要です。 

※一般的な一過性トランスフェクション製造の例であり、使用する細胞株や製造方式によって工程は異なります。

 

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